PSAのバックログが990万枚まで減少し今月ティア再開を検討。SGCは最安ティアを18ドルから50ドルへ値上げ。

PSAのバックログが990万枚に減少、今月ティア再開の検討へ|SGCは最安50ドルに値上げ

PSAが9月8日、鑑定待ちのバックログが990万枚まで減ったと公表しました。同時に「このペースが続けば、今月中にサービスティアの再開を検討できる位置に立てる」と書いています。一方でSGCは9月2日に最安ティアを値上げしました。日本から鑑定に出している事業者にとって、出し先と出す時期の判断が変わります。

PSAのバックログは990万枚まで減った

PSAは自社サイトでバックログトラッカーを公開しています。隔週で更新され、経営陣が見ているのと同じ数字だとしています。

推移はこうです。

  • 6月2日 提出が20%急増し、バックログが1,000万枚に迫る。Valueティアを停止
  • 7月14日 1,100万枚
  • 7月28日 1,240万枚(いったん増加)
  • 8月11日 1,185万枚
  • 8月25日 約1,090万枚
  • 9月8日 990万枚

7月末に増えたのは、提出量が増えたことと、サービス停止から45日の受付期限に間に合わせる荷物が届いたことが理由だと説明されています。8月には5拠点目となるテキサス州プラーノの施設が稼働しました。

9月8日の更新には「if that holds we'll be in position to evaluate reopening a Service tier this month」と書かれています。今月中に、止まっているティアの再開を検討できる位置に来たということです。

SGCは最安ティアを18ドルから50ドルに上げた

PSAが受付を絞っているあいだ、提出先は他社に流れました。SGCは提出枚数が24%増、オーダーが27%増、7月1日以降に新規の提出者を2,000人獲得しています。

そのSGCが9月2日、最安ティアを1枚18ドルから50ドルへ引き上げました。返却の目安は40営業日超です。

他社の水準は次のとおりです。

  • TAG 150ドル/5営業日
  • CGC 1枚17ドル(25枚以上の提出)/150営業日

鑑定枚数そのものは8月に減っています。GemRateの集計では主要各社の合計が340万枚で、前月比6%減、前年同月比では47%増。PSA単体は220万枚で前月比12%減、前年同月比32%増でした。

日本のセラーに何が効くか

日本から鑑定に出す場合、鑑定料のほかに国際送料と通関の手間がかかります。1枚あたりの単価が上がると、低単価のカードは採算が合わなくなります。

最安ティアが18ドルなら、数千円のカードでも鑑定に出す判断が成り立ちました。50ドルになると、その線が上に動きます。往復の送料を足すと、さらに上がります。

いま起きているのは、安い枠が両方から塞がれている状態です。PSAはValueティアを6月から止めたまま、SGCは値上げしました。

ただし9月8日の発表で、PSA側に再開の見込みが出てきました。急ぎでないカードは、待つという選択肢が現実的になっています。

扱う商材の選び方はWhatnotでは何が売れる?で扱っています。発送まわりの手順はWhatnotの配送ガイドにまとめています。

いま何をしておくか

手持ちを単価で分ける。鑑定料と往復の送料を足しても利益が残る価格帯かどうかで、線を引き直します。18ドルの時代の基準のままだと合いません。

急ぎでないものは、PSAの再開を待つ判断も持つ。トラッカーは隔週で更新されます。次は9月下旬です。

生のまま売る選択肢を残す。鑑定を通さずに出す場合、状態の伝え方が価格を決めます。写真と説明の精度がそのまま効いてきます。

提出先ごとの日数を把握しておく。150営業日は7か月以上です。年末に間に合わせたい在庫があるなら、逆算して選ぶ必要があります。

この先の日程

PSAのバックログトラッカーは隔週更新で、次回は9月下旬です。再開が検討されるとすれば、そこで何らかの発表がある可能性があります。

目標として掲げられているのは500万枚です。9月8日時点で990万枚なので、まだ半分近く残っています。全面的な再開までは時間がかかると見ておくのが妥当です。

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参照元

PSA「PSA Backlog Tracker」2026年9月8日更新
https://www.psacard.com/info/backlog-tracker

Sports Illustrated「SGC is the Latest Company to Raise Grading Prices」2026年9月2日
https://www.si.com/collectibles/sgc-latest-company-raise-grading-prices

※本記事は2026年9月10日時点の公開情報にもとづいています。