米国の国際郵便の通関手続きの変更。2026年10月22日が一部の規定の遵守期限。

米国へ郵便で送る手続きが10月22日から変わる|申告できる人とボンドの要件

米国への国際郵便の通関が変わります。米国税関国境警備局(CBP)が2026年6月24日に連邦官報へ出した暫定最終規則で、少額免税が無期限で停止され、郵便向けの新しい簡易通関が作られました。日付が複数あって混ざりやすいので、原文から順に並べます。

6月24日の規則で決まったこと

規則の名前は「Indefinite Suspension of the De Minimis Exemption for Mail Shipments and New Postal Informal Entry Process」です。

  • 公布 2026年6月24日
  • 発効 2026年7月24日(一部の条文のみ6月24日)
  • 対象 国際郵便で米国へ入る、価格2,500ドル以下の貨物

あわせて、電子で申告する任意の仕組み「Entry Type 13」の試行も同時に告知されました。CBPは2026年9月22日に、これを実際の通関システム(ACE)へ入れています。

10月22日に猶予が切れる

原文にこうあります。

Compliance date: The compliance date for 19 CFR 145.12(a)(2)(v) and (vi) is on October 22, 2026.

10月22日は、一部の規定について猶予が切れる日です。規則そのものは7月24日にすでに動き出しています。10月22日に何が変わるかは、下の「形式通関が必要になるもの」にまとめます。

申告できる人が限られる

新しい郵便の簡易通関で申告できるのは、19 CFR 145.26(a) により次のいずれかです。

  • その貨物の所有者または購入者(owner or purchaser)
  • 所有者・購入者・荷受人から正式に指定された、免許を持つ通関業者

これまでの郵便は、CBPの職員が用紙を用意して、受取人が関税などを払う形でした。そこが入れ替わります。

新しく出す項目とボンド

申告時に出す項目が増えます。原文が挙げているのは、申告者コード、ボンド番号、貨物ごとの10桁のHTSUS分類、そして品名です。

従来の郵便は、関税率を決めるHTSUS分類の提出を求められていませんでした。そこが変わります。

ボンドについても明記があります。原文は「収入を守り、法令の遵守を確保するため、郵便の簡易通関を申告する者にはボンドを求める」としています。CBPへデータを送る第三者も、19 CFR 113 に沿った基本輸入ボンドを持つことが要件です。

形式通関が必要になるもの

次のいずれかに当たる郵便貨物は、簡易通関ではなく形式通関(formal entry)になります。

  • HTSUS第99類の追加関税がかかるもの
  • 数量制限(クォータ)の対象
  • アンチダンピング税・相殺関税の対象
  • 他省庁(PGA)のデータ要件がかかるもの
  • HTSUS第98類による無税扱いを求めるもの
  • 自由貿易協定による無税扱いを求めるもの

このうち、他省庁のデータ要件・第98類・第99類・自由貿易協定に関する部分が、10月22日に猶予が切れる箇所です。

日本のセラーに何が効くか

申告の義務を負うのは米国側で、日本から送る側が直接CBPへ申告する形にはなりません。それでも3つの経路で効いてきます。

まず、郵便で送った荷物が通関で止まったり返送されたりする場面が増えやすいということです。申告できる人が限定され、ボンドとHTSUS分類が要る以上、郵便の処理はこれまでより重くなります。受取人が通関業者を立てる必要が出れば、その費用も取引全体に乗ります。

次に、品目の情報を正確に書く重要性が上がります。10桁のHTSUS分類と品名が申告の必須項目になったので、税関告知書の記載が雑だと止まりやすくなります。

そして、これはクーリエ(FedExなど)で送る場合とは別の話です。経路によって手続きがはっきり分かれます。クーリエ側の2027年のコスト変更はFedExが2027年の値上げを発表で扱っています。発送まわり全体はWhatnotの配送ガイドにまとめています。

いま何をしておくか

郵便で出している分の経路を見直す。10月22日以降に止まりやすくなる条件に当たるものがないか、品目で確認します。

税関告知書の品名を具体的に書く。「toy」「card」のような大まかな書き方をやめ、HTSUS分類を引ける粒度にします。

原文で確かめる。日付も条文番号も連邦官報に原文があります。要約で判断せず、自分の扱う品目に当たるかどうかを見てください。

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参照元

Federal Register「Indefinite Suspension of the De Minimis Exemption for Mail Shipments and New Postal Informal Entry Process」2026年6月24日
https://www.federalregister.gov/documents/2026/06/24/2026-12669/indefinite-suspension-of-the-de-minimis-exemption-for-mail-shipments-and-new-postal-informal-entry

Federal Register「Test of the New Electronic Informal Entry Process for Mail」2026年6月24日
https://www.federalregister.gov/documents/2026/06/24/2026-12668/test-of-the-new-electronic-informal-entry-process-for-mail

U.S. Customs and Border Protection「Implementation of Entry Type 13 Test in ACE for U.S. Mail Processing」2026年9月22日
https://www.cbp.gov/sites/default/files/2026-09/trade_information_notice_-_int-057_508c_0.pdf

※本記事は2026年10月2日時点の公開情報にもとづいています。