Whatnotのライブコマースとは。ほぼ毎日ライブ配信する現役セラーが解説。

Whatnotのライブコマースとは?ほぼ毎日ライブ配信する現役セラーが解説

監修者 Anna

監修:Anna(株式会社ヲタクエスト 代表/Whatnotストリーマー)

2021年にeBayから海外物販を開始し、越境EC歴6年目。Whatnotが日本に参入した直後、日本人第一号のセラーとして販売をスタートし、現在も自らストリーマーとして出品を継続。Whatnotのアカウントではフォロワー1万人超の実績を持つ。

「ライブコマース」という言葉を聞く機会が増えました。ただ、Whatnotのライブで実際に何が起きているのかを、日本語で具体的に知れる場所はまだ多くありません。

Whatnotは米国発の、ライブ配信での販売に特化したマーケットプレイスです。トレカやホビーを中心に250以上のカテゴリがあり、コレクターズアイテムの分野では世界最大級のライブコマースの場になっています。

私たちは日本からWhatnotでほぼ毎日ライブ配信し、海外のコレクターに向けてトレカやレトロゲーム、マンガなどを販売しています。この記事では、Whatnotのライブコマースの仕組みと市場データに加えて、毎日のライブの現場で実際に見ている光景をお伝えします。

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Whatnotのライブコマースとは:ライブ配信×オークションの買い物

ライブコマースは、セラーがライブ配信で商品を見せながら、視聴者がその場で購入する販売スタイルです。Whatnotはその中でも「オークション」を主役にしているのが特徴で、1点ずつテンポよく競りにかけながらライブが進んでいきます。

ライブ中の売り方は、大きく3つあります。

売り方どう進むか視聴者から見ると
オークションセラーが商品を画面に映して競りを開始。制限時間内の最高額で落札低い開始額から始まる競りに、ワンタップで参加できる
今すぐ購入決めた価格でその場で購入される(即時購入とも呼ばれます)欲しいものを競らずに確保できる
プレゼント(ギブアウェイ)セラーが視聴者向けに商品を抽選でプレゼント応募には配送先住所と支払い方法の登録が必要

プレゼントには「誰でも応募できるもの」「フォロワー限定のもの」「そのライブで購入した人向けのもの」の3種類があり、実施できる種類や範囲は出品者の所在国によって異なります。日本から配信する場合は、まずオークションと今すぐ購入の2つで組み立てるのが基本になります。

オークションには、ライブが始まる前に入札を入れておける「事前入札(プレビッド)」の仕組みもあります。上限額を決めて予約しておくと、実際の競りではその範囲で自動的に入札されるので、ライブを見られない時間帯でも競りに参加できます。

フリマアプリやネットショップが「欲しいものを検索して買う場所」だとすると、Whatnotのライブは「思いがけない一枚に出会える場所」です。次に何が出てくるか分からないワクワク感があり、未開封ボックスをその場で開ける「開封配信(ブレイク)」のような、ライブでしか成立しないエンタメも人気を集めています。

データで見る米国のライブコマース熱

「エンタメとして楽しい買い物」は、どれほどの規模なのでしょうか。Whatnotが公開している数字を見てみます。

指標数字
2025年のライブ売上(流通総額)80億ドル超(1ドル160円換算で約1.3兆円)。前年から2倍以上に成長
米国で最も売れているカテゴリ1位スポーツカード、2位トレカ(TCG)
米国のWhatnot上で買われるスポーツカード月間640万枚以上
利用者の滞在時間1日平均約95分(アプリ内)

注目したいのは、視聴者がなぜライブを見に来るのかというWhatnotの調査です。当てはまるものをいくつでも選べる形式なので合計は100%を超えますが、最も多いのは「お得に買いたい」の53%。それと並んで「エンタメとして楽しみたい」が46%、「特定のセラーが好きだから」が43%、「ほかの視聴者とチャットしたい」も21%あります。

つまり、買い物の動機と同じくらい、「ライブを見ること」自体を楽しみに集まっている人たちがいます。テレビショッピングとも、フリマアプリとも違う。推し配信者のライブを毎晩見に行く感覚に近い市場です。

Whatnotのライブ配信、実際の空気感はどんな感じ?

ここからは、データには出てこない話です。私たちのライブで毎日のように起きていることを、そのままお伝えします。

ライバルであり、仲間でもある視聴者たち

Whatnotのライブでいちばん驚いたのは、オークションが終わった瞬間の空気です。競り合っていた相手が落札した瞬間、チャットには「おめでとう!」のコメントが並びます。ついさっきまで値段を競っていたライバル同士なのに、です。

監修者からひとこと

視聴者全員が「同じコミュニティの仲間」であり、同時に「オークションのライバル」でもあります。この関係が、ライブの熱量を生んでいると感じます。

常連さんがモデレーターになってくれる

ほぼ毎日配信していると、毎回来てくれる常連さんができます。名前もコレクションの好みも自然と覚えますし、向こうも「この店は今日は何を出すんだろう」と楽しみに来てくれます。実際に、常連さんがモデレーター(配信を手伝ってくれる役割)を引き受けてくれたこともあります。

監修者からひとこと

私たちの店では、上位10人の常連さんが売上の16%を占めています。一見さんを追いかけ続けるのではなく、毎回来てくれる人との関係を積み上げていくやり方です。ライブコマースは、数字で見ても「常連の商売」です。

終盤の競り上がりは、ライブならではの熱になる

オークションの残り数秒、2人の視聴者が一騎打ちになって、想定を超える金額まで競り上がることがあります。フリマアプリの「値下げ交渉」とはちょうど逆の力学です。欲しい人が同じ画面に同時にいるからこそ、商品の価値が正直に価格へ反映されていきます。

Whatnotのバイヤーはどんな人たちか

相場を知っている、目の肥えたコレクターたち

「海外の買い手は細かい状態を気にしない」と言われることがありますが、現場の体感は逆です。Whatnotに集まるのはコレクターで、相場を熟知している人が多く、傷や汚れにはむしろ全員が慎重です。カードの状態への関心は高く、質問も活発に飛んできます。

監修者からひとこと

だから私たちは、カードの隅々までカメラで見せることを基本にしています。角、エッジ、表面の順に光を当てて映します。ここを丁寧にやるセラーが信頼されます。

「日本から届く」こと自体が信頼になる

配信をしていると、日本の商品への信頼、そして日本という国そのものへの信頼を強く感じます。日本のセラーであることは、それだけでスタート地点が少し前にあると感じるほどです。これは日本から参入する大きな追い風です。

実際、日本玩具協会の統計では、国内のカードゲーム・トレカ市場は2025年度に約3,400億円と過去最高を更新しています。海外ファンの需要拡大も追い風と言われており、世界のコレクターが日本のカードを探しています。

日本限定品は強い。だからこそ品揃えで差をつける

日本限定のプロモカードや日本先行のパックは、やはり狙っている人が多く、出した瞬間の反応が違います。ただ、同じ狙いの日本人セラーも少なくありません。だからこそ、日本限定品だけに頼らず、自分の店らしい品揃えをつくることが差になります。

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Whatnotと国内のライブコマースは何が違う?

日本でライブコマースというと、TikTok Shopなどを思い浮かべる方が多いはずです。どちらが優れているという話ではなく、仕組みと客層が異なります。

国内の主なライブコマースWhatnot
売り方の中心固定価格・クーポン中心オークション中心
主なジャンル美容・食品・アパレルなどトレカ・ホビーなどコレクターズアイテム
買い手国内の消費者米国を中心とする世界のコレクター

トレカやホビー商品を扱っているなら、買い手の規模とオークションという売り方の両面で、Whatnotは相性のいい選択肢になります。

まずはWhatnotのライブを1本見てみる

ここまで読んで気になった方は、まず視聴者としてライブを見てみるのがおすすめです。視聴は無料で、アプリをダウンロードしてアカウントを作ればすぐに見られます。文章で伝わらない「あの空気」は、1本見れば分かります。

セラーとして参入したい方は、出品者申請から始まります。承認後の商品登録配信のやり方も、それぞれ実際の画面つきで解説しています。

よくある質問

日本からでもWhatnotで販売・ライブ配信できますか?

できます。私たち自身が日本からほぼ毎日配信して販売しています。出品者として活動するには申請と承認が必要です。手順は出品者申請ガイドにまとめています。

英語が話せなくてもライブ配信できますか?

Whatnotのチャットにはリアルタイム翻訳の仕組みがあり、日本語のまま配信を続けているセラーもいます。よく使う英語フレーズは決まったパターンの繰り返しが多いので、少しずつ覚えていけば大丈夫です。日本語でどこまで使えるかは別の記事で詳しく解説しています。

視聴や購入にお金はかかりますか?

視聴は無料です。購入するときに商品代金と送料などがかかります。セラー側の手数料については、手数料ガイドで詳しく解説しています。

Whatnotではどんな商品がよく売れていますか?

米国ではスポーツカードとトレカ(TCG)が販売カテゴリの1位・2位です(2025年実績)。ほかにもフィギュアやスニーカー、ファッションなど幅広いカテゴリがあり、私たちはトレカに加えてレトロゲームやマンガも扱っています。

まとめ:ライブコマースは「常連の商売」

  • Whatnotのライブコマースはオークションが主役。エンタメとして見に来る視聴者が多い
  • 米国の2025年ライブ売上は80億ドル超で前年比2倍。1位カテゴリはスポーツカード
  • 現場の空気は「仲間でありライバル」。買えた人にみんなで「おめでとう」を言う文化がある
  • バイヤーは相場を熟知し状態に慎重。カードの隅々まで見せるのが信頼につながる
  • 日本のセラーであることは追い風。まずは視聴者として1本ライブを見てみるのがおすすめ

画面の向こうにいるのは、日本のカードを本気で愛しているコレクターたちです。その熱量を一度体感すると、「海外販路」という言葉の印象が変わると思います。

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※本記事の内容は執筆時点(2026年8月24日)のものです。機能の名称や画面、提供範囲は変更される場合があります。最新の情報はWhatnot公式ヘルプセンターをご確認ください。


この記事の監修者

Anna(株式会社ヲタクエスト 代表/Whatnotストリーマー)

2021年にeBayから海外物販を開始し、越境EC歴6年目。Whatnotが日本に参入した直後、日本人第一号のセラーとして販売をスタートし、現在も自らストリーマーとして出品を継続。Whatnotのアカウントではフォロワー1万人超の実績を持つ。本記事のライブの現場に関する記述は、監修者自身の配信運用にもとづいています。